海苔には、快適な毎日を送るための「元気の素」がたっぷり含まれています。1日2枚の海苔を食べることにより、毎日の必要量が確保できる栄養素もあります。ここでは「海苔の力」である豊富な栄養素をご紹介します。


焼海苔約1帖には、みかん1個に含まれる1.5倍の量のビタミンCが含まれています。
ビタミンCには、メラニンの生成を抑えてシミを防ぐ効果と、できてしまったシミを薄くするダブルの美白効果があります。
ビタミンCは、このダブル美白効果が認められている数少ない成分といわれています。
また、たばこを吸う方は、ニコチンがビタミンCを破壊してしまうため、毎日たっぷり補給したいものです。
一般に、ビタミンCは熱に弱いため調理すると栄養素が破壊されてしまいますが、海苔に含まれているビタミンCは熱に強く、焼いても栄養素が壊れないのが特徴です。


海苔の約3分の1は食物繊維です。なんとほうれん草の約2倍近くも含まれています。
食物繊維といえば、女性の宿敵便秘に効果的です。このほか、血中コレステロール値を低下させ、発がん物質などを体外に排出する働きもあるため、動脈硬化症や糖尿病、大腸ガンなどの成人病予防にもいいと言われています。
食物繊維は野菜に多く含まれますが、海苔の食物繊維は野菜に含まれる食物繊維と違い柔軟で、胃壁や腸壁を傷つけることなく穏やかな整腸作用を行ないます。またこの種の食物繊維は細菌による腸内でのビタミン合成にも役立っているともいわれています。さらに、腸内の有害なアミンや有害金属の除去にも有効です。


海苔には、12種類ものビタミンが含まれています。
育ち盛りの子供たちが、1日に必要とするビタミンAの量は約500ugですが、海苔2枚で同じ量を摂ることができます。
緑黄色野菜が嫌いなお子さまには、野菜の代わりに海苔を食べさせるといいでしょう。


海苔約3枚には豚肉肩ロース(薄切り肉約1枚分/30g)にあたるビタミンB1、B2が含まれています。
この量は、成人女性が1日に必要なビタミンB
1、B2の必要量に相当します。
ビタミンB
1、B2は、糖質を効率よくエネルギーにかえてくれるので、食欲がない時や疲れやすい時に摂ると、疲労回復に役立ちます。ごはんも糖質ですから、おにぎりに海苔を巻いたりするのは、日本人の知恵といえるでしょう。


貧血予防・・・というと鉄分、鉄分というとレバーやほうれん草と連想しがちですが、海苔約5枚で、なんと牛レバー1切れ分(約40g)、ゆでたほうれん草1わ分と同量の鉄分が含まれています。
牛乳(1本200cc)なら約8本、卵なら1.7個分にあたる量が含まれているため貧血予防に大活躍です。レバーが苦手な方にもおすすめです。


海苔には、現代人に不足しがちなカルシウムやヨードなどのミネラルが豊富に含まれています。
海苔2枚で牛乳なら約15cc、卵なら1/2個分と同量のカルシウムが含まれているんです。カルシウムは、骨を丈夫にするだけでなく、骨粗鬆症の予防やイライラを解消するともいわれています。
育ち盛りのお子さんや妊娠中の方は、たっぷり食べて骨を丈夫にしましょう。


海苔には、がん予防に効果的と注目されているβ-カロチンやコレステロール値を下げる働きがあるEPA(イコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。
なかでもEPAは、イワシやサンマなどの青魚にも含まれる油脂で、今注目されている栄養素のひとつです。
この他、悪玉コレステロールを減らしたり、肥満の原因である中性脂肪を減少させる効果もあるといわれるので、生活習慣病予防に効果的です。


海苔はビタミンだけでなく、タウリンも豊富に含まれています。
タウリンは、悪玉コレステロールを減らしたり、高血圧に関連した動脈硬化、血管障害、脳血栓などの脳疾患、心筋梗塞、心不全に効果があるといわれます。その他二日酔い、慢性肝炎、白内症、糖尿病にも効果があるといわれます。


お酒を飲むと、肝臓でアルコール分解作業を行うことはご存じですか。肝臓はこの作業を行うとき、タンパク質を消費するため、お酒を飲む時はタンパク質を補う食べ物をとることが大切です。
海苔には、タンパク質が豊富に含まれています。タンパク質が豊富な食品としては大豆が挙げられますが、 海苔2枚で、ゆでた大豆約15gに相当します。また、タンパク質だけでなく、強肝作用のあるタウリンも多く含まれていますから、海苔を使ったおつまみをお酒の肴にすることにより、タンパク質が補え、肝臓の働きも高まることになります。


海苔には、日本伝統的な味である、グルタミン酸(主に昆布に含まれるうまみ成分)、イノシン酸(主にかつおぶしに含まれるうまみ成分)、グァニル酸(主にしいたけのだし汁に含まれるうまみ成分)を含んでいます。これらの味をすべて含んでいる天然食品は、海苔以外にないといわれています。
海苔は、海と太陽の恵みが生んだ「日本の味」。
だからごはんに海苔を巻いただけでおいしいんですね。


※参考資料:「海苔の歴史/宮下 章著」「のり おもしろ雑学辞典/大房 剛著」