海苔の語源は?
「ノリ」という語は、ヌルヌルするという意味の「ヌラ」が訛ったものといわれています。平安時代には「紫菜」と書いて「ノリ」と呼んでいましたが、その後地方により呼び名が変わり、江戸時代に現在の「海苔」と呼ばれるようになった。
海藻と海草の違いを教えてください。
「海藻」とは、花が咲かず実を結ばずに種子もつかない植物「陰花植物」の一種で、海苔や昆布、わかめなどがこの仲間です。「海草」とは、花が咲き実を結び種子が生じる植物「顕花植物」です。あまも、いとも、すがもがこの仲間です。ただし、最近ではこの使い分けもかなり入り乱れ、海苔や昆布なども総称して「海草」といわれる場合も少なくありません。
(「安全に食べる魚介・海藻」増尾 清著/誠文堂新光社発行より)
海苔でやけどを治す!?
ちょっと変わった海苔の使い方に、やけどの治療をする民間療法があります。昔は、ばんそうこうの代わりに海苔をはっていました。
やけどをしたら、水ですぐ冷やしてから、たっぷりの水で濡らした海苔を患部に覆います。海苔をぴったり張りつけ、痛みが強ければさらにもう1枚上から重ねます。軽傷なら痛みを和らげ、やけどの跡も残らないといわれています。
(「クスリになる海草・山野草」大塚 滋著/創元社発行より)
世界でも海苔は食べられているのですか?
以前は、ブラックペーパーと呼ばれ、欧米では敬遠されていた海苔ですが、最近の日本食ブームと海苔に含まれる栄養素がウケて、多くの国で食べられています。そのなかから、イギリス、アメリカをご紹介します。

・イギリスの海苔
イギリスのウェールズ地方では、海岸に自生した海苔を摘み、スープで煮込んでから塩・こしょうで味を整え、肉料理に添えて食べます。最近では、その缶詰まで発売されているといいます。
(1997年4月27日付朝日新聞より)

・アメリカの海苔
30年程前まで「日本人は黒い紙を食べている」と海苔を敬遠していたアメリカで、最近、海苔が健康食品として大きく見直され、海苔ロール以外にもパスタや肉料理など、さまざまなメニューに取り入れられています。また、日本の海苔のように抄いた海苔よりも、生海苔を調理して好んで食べている傾向があります。
(1997年4月27日付朝日新聞より)